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隣の市まで這って行け!? 

 @ニフティ10月12日のトラックバック野郎のお題は、スポーツ・ハプニング集。
 まるで私にピンポイント攻撃してますか? と聞きたいくらい、このネタにはコト欠かないと思います。何しろ、我が身で起きた惨劇、アキレス腱部分断裂ってのが4月にありました。
 テニスのウィークエンドナイターの試合中、2試合目のこと。右に移動しようと踏み出した瞬間にバンッと凄い音がして、誰かに背中に飛び蹴りを入れられたような衝撃を受けてコケました。
 音がしたこと、左足首に感覚がないこと、そしてこの不吉な音については散々聞いていたので「あ、これはアキレス腱が切れたな」。
 この轟音はコートサイドにいた知り合いにまで聞こえたそうで、慌てて飛んできてくれました。対戦相手にトーナメント担当のコーチを呼んできてもらい、コーチに事情を話したところ、「救急車を呼びます」とのこと。
 マジですか? 人生初の救急車かー? 感慨深いものがあるなぁ、救急車って一度、乗ってみたかったんだよなー、などと思いつつも、冷静に考えると、ここはT市。
 ちょっと待て、本当に救急車、呼ぶの? というか、救急車、ちゃんと来るの?
 この市の消防無線システムは私の職場が担当しています。
 ぱっと頭に浮かんだのは、消防チームの某部長の顔でした。傍目には、ロマンスグレイ、だがしがしその実態は……、アメリカのTVドラマ「ロズウェル」を見逃して話が分からなくなった時に聞きに行くと全てを教えてくれる人。
 うっ、大丈夫なのか? 本当に救急車は来るのか? タイミングよく(?)障害発生とか…。と心配するのには勿論理由がありました。
 以前、F市に住んでいたころの話ですが、休日の楽しい昼寝を防災無線の障害でブチ破られたことがあるのです。
 「ギャーギャー」という凄まじい音が聞こえて、夢か現か分からないぼんやりとした頭で、「誰じゃ、犬を絞め殺しているのは。動物愛護協会に訴えるぞ」と思っていたら、午後5時の告知音が鳴ったので、「あ、犬じゃないや。障害発生だ」と分かったのでした。
 その後、たまたま品質保証部の市町村防災無線担当とお昼ご飯を一緒にしたので、「犬が絞め殺されそうなのを何とかして」とお願いしたら、「うん、猫が絞め殺されるような音って報告が来てて、作業中だからちょっと待って」とどよーんとした顔で言われました。

 T市の救急車は私の心配をよそに、早かったです。
 消防チームの某部長、あんたは偉いよ。飲み屋でビールをがーっと飲んで、米粒撒き散らしながらチャーハン食べて放屁して、たまに会議室の机をベッド代わりにして夜明かししているだけの人ではなかったのね。と、くやしながらも心の中で感服してしまったのでした。
 消防署がテニスコートのすぐ裏手にある、と気がついたのは、ギプスはめて松葉杖つきながら電車に乗って、事件現場になったテニスコートを見た時のことでした。無線さえ入れば、現場はすぐ裏手だから地図なしでも行けるわな。褒めて損した気分。
 今回の件で一番受けていたのは、当のT市消防システム技術担当のD氏でした。大笑いの後に「え、救急車来たの? へー、ちゃんと動いているんだ。ログ、探してあげようか? 何時に要請が入って、どこに搬送されたかとか分かるよ。記念にどう?」。
 いえ、余り嬉しくないし、要りません。
 後日、県外からたまたまやってきた営業職K氏は、私のギプスを見ながら、こう言いました。
「オレは絶対に自分の会社で担当している市では救急車は呼ばない。這ってでも隣の市に行く!!」
 そっかー、そういうものか。そういえば、市町村防災無線のI氏も最寄り駅で気分が悪くなって救急車呼ぼうと思ったけど、自社で丁度その時、最寄り駅のあるF市に迷惑掛けていたから、タクシーで自宅に帰ったとか。自宅はF市ではなくY市だったので、これで安心、と自宅から119番に電話したらしいし。
 などと思っていたら、営業部の部長さんが一言。「Kにそんな根性があるわけないっっ」。

 ……なにはともあれ、救急車が来ることと、無料で乗れるのはいい制度だ、と改めて認識したのでした。
 現在のところ、治療・リハビリ代は福澤諭吉さん6人以上、掛かってます。なかなか治らないし、病院は混んでるし、エライ目に遭ってます、本当に。


[おまけ]
 遥か昔、中学生の頃、テニス部に所属していた時の話。
 部内での試合中、まさにインプレー中にNさんが突然、胸を押さえて離脱。観戦していた私たちのところに走ってくるなり、くるっと背を向けて言いました。
「ブラのホックが外れた。はめてー」
 その一件以来、私はスポーツブラ愛好家になりました。
 そんな彼女も今では二児の母であり、また某県のお役人。以前に遊びに行った時は、私は無職でした。また今度、無職になりそうなので、夜行バスに乗って遊びに行くかも。夜行バスって、何であんなにワクワクするのでしょうかね。(逃亡者になった気分だから?) その時はマイどんぶりを持っていきますので、車でないと行けないようなど田舎にあるうどん屋に連れて行って下さい。

<2004/11/14>

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